【住吉神社 令和5年例祭迫る! vol.4】お祓い・幟柱と抱木(だき)の掘り起こし 

5年振りに掘り起こされた抱木(だき)

7月に入りました。今年の7月は初旬から暑かったですね。祭り本番まで1ヶ月となります。この日は住吉神社の境内でお祓いを受けます。

住吉講員が朝から集まり、身を清め、祭りが無事に終わるよう安全を祈願します。そして、お祓いの後は大きな作業が控えています。緊張感が張り詰めています。

お祓いの後は、抱木を設置する「設置穴」を掘り起こします。この穴は舗装される際も、しっかり残されて、工事されてきました。普段は埋土してあるため、設置穴から土を出す作業に入ります。

幟旗を掲げる幟柱とそれを支える抱木は佃小橋の下の土の中に埋められています。幟柱は350年前のものを丁寧に保管して、3年に一度掘り起こします。今回はコロナの影響もあり、5年振りです。

この作業は佃祭の象徴的な作業です。たくさんの人が佃小橋から見守ります。気温も上がって、汗をかきながら、泥だらけでの作業です。

幟柱・抱木は水を吸っており、かなりの重量になります。近年、安全面を考慮し、小橋にクレーン車を入れて、クレーンで引き上げ作業を行ってます。クレーン車とはいえ、かなり危険な作業で、指揮者からは怒号のような声が発せられます。

各部毎に幟柱と抱木が引き上げられ、付いている泥を落とし、ここからは手作業。かなり重量のある幟柱を掛け声に合わせて、大人数で持ち上げ、設置場所へ移動します。

引き上げが終わった後は、昼ごはん。作業の主役は男たちですが、やはり影には婦人部のサポートがあります。危険な作業は遠くから心配そうに見守ったり、朝から昼食の準備をしたり。

昼食のカレーは本当に美味しかった。男たちも少しの休憩ですが、和気藹々と食事を楽しんでいるようでした。

この後、大幟の設置箇所に引き上げた幟柱と抱木を組み上げます。少しの歪みで崩れてしまうため、複数人で確認をしながらの作業です。余談ですが、350年前から引き継がれる幟柱ですが、今だにピーンと張って、綺麗な水平を保っていいます。一部は過去の祭りで損傷してしまったものもあるようで、新しく同じ形のものが作られたそうです。しかし、新しく作られたものは「木」本来の耐久性なのか、曲がってきているそうです。350年前の幟柱は曲がることはありません。

今回の作業はこれでお終い。とても暑い1日でした。最後はビールで打ち上げです。泥だらけで、飲むビールは最高でした。いよいよ1ヶ月を切りました。ここからどんどん祭りのボルテージが上がっていきます。