例大祭まで半月を切ると、住吉神社の周辺は祭りで大忙しです。佃住吉講参部による鳥居の建立は男たち総出で、人力で行われます。
かなり重そうです…40人ほどが集まり「せーのっ」の声で一気に鳥居が持ち上げられ、急いで楔を打ち込みます。かなり危険な作業。気を抜けません。今回も怪我人が出ることなく、全員の息のあった作業です。長年、この祭りを追っているカメラマンさんにお話を聞いたんですが、3年毎(今年は5年振り)の祭りのため、作業を始めたばかりの頃はどうしてもよそよそしさが出たり、息が合わないこともあるみたいです。しかし、1ヶ月ほど準備作業をみんなでこなすことで、息ぴったりに。その作業風景や部内の人と人の関係性なんかも長年見ているととても魅力に感じるそうです。実際に、今回の鳥居の建立は息が合わないとできない作業でした。
その後、獅子頭や大幟の最終的な準備に入ります。どれも歴史があり、古くから引き継がれてきた物でとても貴重に扱われます。細部まで点検、メンテナンスを施し、最高の状態で祭りを迎えます。
祭り当日に休憩をしたり、集まったりする詰所も最終仕上げに入ります。祭りの当日は皆さんバタバタするそうです。4日間にも渡る祭りなので、休憩できる詰所はオアシスみたいなもの。しっかりみんなが休憩できるように風通しや傾きなどに注意して組み立てられます。
いよいよ、次回は祭り直前の作業です。