【住吉神社 令和5年大祭 本祭初日 -2023年8月4日-】町内神輿蔵出し、大幟旗上げ、参拝式、若衆合同手打式

いよいよ、大祭初日を迎えました。初日には佃住吉講と連合睦会による合同の参拝式や住吉講各部の若衆が相互に挨拶や手打式を行います。

町内神輿蔵出し

展示館に保管されている町内神輿を蔵出します。佃小橋から隅田川の方面に向かった突き当たりに展示館はあり、通常はこちらに展示されています。町内神輿の蔵出し作業なので住吉講全員で行います。細部に気を配りながら、搬出します。

大幟旗上げ

一斉に旗を上げるための準備を行います。大幟は佃祭の象徴のひとつです。祭りが始まる狼煙の役割も担っています。土の下に眠っていた「幟柱」と「抱木」で組み上げた柱に大幟を引き上げます。

午前10時、住吉講の各部に二本ずつ設けられた大幟の旗を一斉に引き上げられます。

引き上げられた大幟は圧巻ですね。築地の方からも確認できるくらい大幟が天高くそびえ立ちます。

参拝式

佃祭は氏子と呼ばれる各町会からなる組織で運営されています。この日、佃住吉講と連合睦会が合同で境内にて、参拝式を行います。連合睦会は勝どきにある「御旅所」に集合し、列をなして、住吉神社まで練り歩きます。高張提灯を持ち、住吉神社を目指します。

鳥居内に入ると、住吉講の若衆が向い入れます。

境内に入り、住吉講の大若衆、世話人と合わせて、神社に参拝を行います。日々の感謝と大祭の成功を祈願し、全員で成功をお祈りします。

若衆合同手打式

翌日には獅子頭の宮出しを控えます。2日目から最終日までは体力勝負です。佃住吉講は三部に分かれています。作業や部毎の方針などに違いはありますが、祭りの成功のために、一人一人が力を合わせて作業に努めてきました。初日の最後にはそれぞれの部で互いに称え合い、祭りの成功のために協力することを誓うため、各部のたまりを訪れ、口上と一本締めを行います。

佃住吉講 壱部。今年の年番は壱部です。壱部を中心に作業を進めてきました。中心が若衆筆頭代表 田中さん。
一本締めで、成功を約束する佃住吉講 弐部。中心が弐部の若衆筆頭代表 栗原さん。
壱部のたまりへ向かう佃住吉講 参部。中心が若衆筆頭代表 浦井さん。
弓張提灯を預かる佃住吉講 弐部

合同手打式では、口上を述べた後、互いの弓張提灯を預け合い、清酒を進呈します。これは大祭中は相手を思い、気持ちを預かり合うことを意味します。佃祭にはこういった「意味」がある行いが随所に見られます。実際に大祭中に通り雨が降った際には、真っ先に預かった弓張提灯を濡らさないように守るシーンを見ました。

手打式はとても品格があり、思わず観客の方からも「かっこいいー」の声が漏れていました。終わった後に筆頭さんに聞いたんですが、コロナの影響で五年ぶりということもあり、翌日からの事が不安で仕方なかったそうです。しかし、この時は三部の皆さん、自信に満ち溢れた表情でした。これまで、一緒に作業してきた仲間だからこそ、部を超えて、祭りを成功させるという一つの目標に向かう強い意志を感じました。

ここにアップしきれない写真はこちらのギャラリーをチェック!
令和5年度 住吉例大祭 佃祭 ギャラリー